VIX指数(恐怖指数)とは?
VIX(ボラティリティ・インデックス)指数とは、恐怖指数とも呼ばれ、市場が景気の見通しについて楽観的か悲観的かを示しています。
VIX指数は、S&P500や日経225等の株価指数のオプション価格を元に計算されます。
*VIX指数といえば、基本的にはS&P500のVIX指数を指します
VIX指数が下落している場合は、市場が安定しており株価上昇が続くと予測している投資家が多いことを示しています。
VIX指数が上昇している場合は、景気動向が心配される経済指標が現れたり、何かしらの不安要因により市場が不安定であり、株価が下落すると予測している投資家が多いことを示しています。
VIX指数(S&P500)は上記チャートのように、通常20以下で推移し、15以下の場合は、市場がかなり楽観的になっていると言えます。
上記のことは、VIX指数を指標として捉えた場合の見方です。
VIXを投資先として捉えた場合に重要となってくる特徴は、市場関係者にとって予想外のことが起こった時に、上記チャートの2018年2月頃のように、VIX指数が一瞬ではね上がることです。
例えば、経済指標が予想外の結果になった時、VIX指数が1日で10%や20%上昇することはよくあります。
リーマンショックやコロナショック等の市場がパニック状態になった時には、1日で50%
近く上昇することもあります。
ショック状態になった場合、VIX指数の上昇はパニックが収まるまで続き、最終的にVIX指数が上昇開始前から10倍近くまではね上がることも起こりえます。
例えば、コロナショックの場合です。
上記のチャートはコロナショック時のVIXチャートです。
2020/2/21のVIX指数終値が17.08に対し、翌日の終値は25.03となっており、1日でVIX指数が約47%上昇しています。
このような上昇を1ヶ月の間に何度も繰り返し、VIX指数は13.68(2020/2/14終値)から82.69(2020/3/16終値)の約6倍まで上昇しました。
このようにVIX指数は急上昇するものですので、その点を考慮して運用する必要があります。
参考に、リーマンショック時のVIXチャートを下記に示しておきます。
チャート出典:tradingview